AIRRACE X 公式サイトには予選についてこう記述されています
1対1対の総当り形式。各チームはフライト前に対戦相手をAIR RACE Xの提供するオンラインプラットフォーム上で指名してフライトを実施。指名されたチームは、予選期間内にフライトを実施。これを全チーム総当たりで対戦し、ゲームポイント(勝ち点)を集計します。ゲームポイント(勝ち点)の上位4チームが決勝トーナメントへ進出できます。
https://www.airracex.com/JP/news/revival.html
これと、公開された概要説明動画を私なりに考察し紐解いてみます
まだわからないこともあるので、想像や考えうるパターンで発言します
選手は対戦を申し込めば挑戦者、申し込まれれば防衛者とよばれるようです
ある A 選手の立場になって、予選を考えてみます
A 選手は B 選手との対戦を考えます
まず A 選手自身のタイミングでフライトプランを大会に登録し、登録後 90 分以内にフライトします
まずここで疑問が2つ
一つ目は、A 選手は B 選手に申し込んでからフライトプランを登録するのか、飛んでみて「これなら B 選手に勝てそう」と申し込むのか、です
事前練習も行えそうなので、どのぐらいのタイム(何秒〜何秒)が出そうだ、というのは選手自身わかっているかと思います
飛んでみてからチャレンジできるのであれば、以下のように考えられるかと思います
- 飛んでみて良いタイムなら強い選手にチャレンジしたいでしょうし、悪いタイムなら弱い選手にチャレンジ
- 逆に悪いタイムは勝てそうも無い選手にチャレンジし、良いタイムで確実に勝てる選手にチャレンジする
この辺りは作戦もあるので難しい選択が迫られます
こういった駆け引きを無くすなら、先に申し込む方式をルールにするでしょう
二つ目の疑問は、90 分以内のフライトは何回できるか、です
何回もできるのであれば、その中のベストタイムを登録することができるでしょう
となるとパイロンヒット等のハプニングによる勝敗の決定はなくなります
(そもそもパイロンヒットを検出できるのかも疑問ですが)
ベストタイム同士の戦いのほうが、実力差が出ていいという反面、強い選手と弱い選手の差がはっきり出てしまう問題もありそうです
どちらにしろ、A 選手はフライトしてチャレンジャー(挑戦者) となりました
B 選手はチャレンジを受け、予選期間中に対戦を受けます
ディフェンダー(防衛者)となったわけです
B 選手の良いタイミングでフライトプランを大会に登録し、登録後 90 分以内にフライトします
B 選手の立場からすると、チャレンジされたらすぐにフライトをしなければならないわけではないのが救い
チャレンジされたタイミングが夜中だったり天候が悪かったりしたら、大幅に不利ですから
なので予選期間中、という期間を設けているのでしょう
またここでも疑問が 2 つ
ディフェンダーはチャレンジャーのタイムを知ることができるのか?ということ
Redbull AirRace のときは後攻の選手はタイムを知ることができていたようです
AIRRACE X でも知ることができて、かつ 90 分中何度も飛べたらかなり有利です
もうひとつは、タイムの補正はあるのか?です
全く同じパイロットでも、気温、湿度、風向、風力、空気密度によってタイムが変わるのは当然の話
フライトする場所がことなるので、この差をどう埋めていくのかが気になります
フライトが終わると、大会サイトにすぐ勝敗が反映される、という流れです
タイム差が一定時間内(どこかで 1 秒ってみた記憶があるのだけど、どこだ?)であれば引き分け、それ以上の差であれば勝敗が付きます
勝てば 3 ポイント、負ければ 0 ポイント、引き分けで 1 ポイント
これを対戦相手 7 人に対し、ポイントの多い 4 名が決勝ラウンドに進みます
選手の立場からすれば、全部チャレンジしていくか、チャレンジとディフェンスをどう振り分けるかの駆け引きも面白くなるでしょう
ただ、これ天候に大きく左右されそうですね
天候な穏やかな期間が予選期間中の最初にあれば、積極的にチャレンジしていくことが有利になるでしょう
穏やかなのが予選期間中最後だけだと、かなり慌ただしいフライトになります
かなり不利でしょう
あと、このルールだと、日本の室屋義秀選手、オーストラリアのマット・ホール選手が有利なのでは?とも思います
というのも時差の関係で、日本やオーストラリアの方がチャレンジしやすくなる
逆に北米カナダのピート・マクロード選手は、先にチャレンジすることが難しい
この問題はどう考えているのかな?
まだまだわからないことだらけでの考察でしたがいかがでしょうか?
Redbull AirRace にくらべかなり複雑なので、ルールブックが欲しいです